台風来襲への備え(風災編)
台風のニュースを耳にする季節になりましたね。
突発的に発生する地震と異なり、 台風は 1 週間~ 10 日前程度から予測可能で 、 直前の対策をとる時間があります 。
直前対策をしっかりと取ることにより、 被害を軽減可能です 。
★台風情報に対する知識★
台風が西側にいるとき危険大
① 台風は巨大な空気の渦巻きになっており 、 地上付近では 、 上 から見て反時計回りに強い風が吹き込んでいます 。
② 進行方向に 向かって 右の半円では 、台風自身の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため風が強くなります 。
③ 逆に左の 半円では 、台風自身 の風が逆になるので 、 右の半円に 比べると 風速がいくぶん小さくなります 。
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自身の位置の西側を台風が通るときのほうが、強風が吹きやすくなります。
瞬間風速 40 m/s 以上は極めて危険
平均風速10 m/s 以上が労働安全衛生法で定める悪天候に該当し 、 クレーンやゴンドラ作業は平均風速 10 m/s 以上では中止します 。
平均風速10 m/s 以上とは 、 概ね瞬間風速 15 20 m/s 程度です 。損害保険の支払い実績を参照すると、 瞬間風速 40 m/s 以上となった場合 、 簡易な建物の倒壊 、 屋根全体の損傷などの大規模な被害が発生しやすくなります 。
台風の規模にもよりますが、 日本上陸時の台風の中心付近では瞬間風速 40 m/s 程度と なる場合 が多く 、 自身の拠点に台風が直撃する予想と なる 場合か厳重な警戒が必要です 。
1時間降水量 50 mm 以上 は内水 氾濫リスク大
台風が来襲すると強風だけでなく豪雨被害も発生します。長い時間雨が降り続くと、 河川の水位が上昇し堤防決壊などが発生しやすくなります 。
一方、 短時間に豪雨が降った場合 、 雨水排水が追いつかず 、町に水があふれることがあり 、 内水氾濫と言います 。
公共下水道の設計は1 時間降水量 50mm を前提としている場合が多く、 1 時間 50mm 以上の雨が降った場合、内水氾濫による被害が発生している事例が多くあります。
1 時間 50mm 程度の降雨は、台風が来襲した場合には発生する可能性は比較的高く、対策が望まれます。自身の位置の西側を台風が通るときのほうが、強風が吹きやすくなります。
★風災対策のポイント★
建物全体を倒壊させたりするような大規模な強風被害もありますが、多くの場合は 、 ガラスや樋など建物の弱い箇所の局所的な被害です 。
また、 被害の原因としては 、 強風の圧力による損傷もありますが 、 飛散物の衝突による被害が多いです 。
風災被害をなくすための2つのポイント
1 弱い箇所をなくす、補強しておく
2 飛散しそうなものを撤去する
◇台風来襲直前に実施する対策◇
□ 外壁スレートのフックボルトの緩みがあれば締め直しまたはボルト交換する 。
□ テント 倉庫 などで 、 膜が緩んでいれば紐の締め直し 、 穴があればガムテープ等で応急処置する 。
□ 自転車置き場 、 喫煙所などの簡易構築物はボルトの緩みなどを点検し 、 是正する 。
□ 屋外放置物 特にベニヤなどの板材 は撤去する 。
□ 工場 、 倉庫などでは 、 パレットを屋内に収納するか 、 屋外に置くならチェーン等で緊結する 。
□ 構内各所に自転車が置かれていれば片付ける 。 駐輪場で集約する 。
□ 屋外保管 物品 を シート などで 覆 っている場合 、 緊結する 。 ごみ置き場のネットなども同様 。
□ カラーコーン 、 立て看板 、 ノボリ 、 ごみ箱などは片付ける 。
□ ガラスはガム テープ を × 印 に貼り 、 万が一割れた場合に飛散しないようにする 。
□ 開きっぱなしになっている開きドア 、 排煙窓を確認し 、 きちんと閉める 。
□ ジャバラゲートは風であおられやすい 。 チェーンなどを活用しあおられ防止措置をとる 。
□ シャッターは下中央部分が弱点 。 土のうを置くなどして 、 あおられ防止措置をとる 。
皆さま、一度ご確認下さい。
次回は水災対策ポイントについてご案内します。
*参照 SOMPOリスクマネジメント株式会社 リスクソリューション開発部 自然災害グループ
https://www.sompo rc.co.jp